My English Lesson Recipe 1

 2年放置した後の突然の更新でしたが、意外にも気づいてくださった方がそれなりにいてビックリしました。☆で応援してくださったtmrowing先生にも感謝です!



 じゃあこれから何を書いていこうかと思案しましたが、以前のような授業日誌形式にこだわらなくてもいいかなと思っています。授業のことも書くし、たまにはSan Franciscoで苦労したことについても備忘録も兼ねて書いてもいいかもしれません。とりあえず、しばらくはセミナーで紹介した内容を補足を加えながら書いていこうかと思っています。つまり、私の授業のベースになっている「生徒にとって居心地のよい授業作り」について。何に役に立つか分からないけど。



"My English Lesson Recipe"1


 授業の始まりはかなり注意している。というのもその10分前まで、生徒たちは基本的に黙って座って教師の説明を聞いたり、黙々と板書を写したりしている。そこからいきなり隣の人と話をするよう言われても、モードを切り替えるのは大変なんじゃないかと思う。特に進学校と言われている今の学校では、他の授業とのギャップが大きいような気がしている。なので、ためらいなくできる日本語での挨拶を最初に入れて、しっかり声を出す練習をさせている。声を出しにくい状況なのにいきなり不安な英語で発声するのは、2重の意味でハードルが高いと思う。もちろん日本語でもしっかり声が出せない、挨拶できない生徒も多いので、そういった意味でもこれは必要かもしれない。また、挨拶するときは私の目を見ているか確認もしている。何も言わないと、口は動かしているけど目線は床に落ちていたり、誰に挨拶しているのか考えていない様子が見受けられる。英語の授業だけど、コミュニケーションの基本となる「相手の存在」について意識が向くような授業にしたいといつも考えている。

意味順

 今日は東京で田地野先生の意味順セミナーに参加してきました。前の学校では「中学英語まとめ期間」として文法の復習を高校1年の4月に1ヶ月かけて行っていました。そこで復習したそれぞれの文法項目のゴールとして、意味順を手掛かりに日本語の文を英文にしていくタスクをやらせていました。単語さえわかれば英文が作れるので、生徒は手ごたえを感じている様子でしたが、私の方が途中でギブアップしてしまいました。


 というのも、日本語の文を意味順に合うように加工するという、意味順を行う上で欠かせない最初の作業をやるのにとても時間がかかったからです。もちろん、この作業は生徒が自分で行うことに意味があると思うのですが、主語の脱落や主語と動詞の呼応とか、説明しきれない部分が多くて授業がストップしてしまっていました。今思えば、私が説明するのではなく生徒に任せてしまって、その過程でルールに気付いていくようにすればよかったのかもしれません。


 おそらく来年は1年生を担当できると思うので、進学校だけどやっぱり意味順を最初にやらせたいです。そのための教材や手順を考え直して、もう一度挑戦したいと思っています。最初は大変だけど、語順が身に付くことで後々の英作文の授業で不毛なエラーコレクションに追われることが減るのであれば、頑張れると思います。

発表、終了!

 昨日は東京で90分、発表をさせていただきました。私がお話しした内容は生徒が積極的に授業に参加できるシステムを整える方法でした。生徒が授業中に不安に思ったり困ったりすることをなるべく減らすことで英語の習得に集中できるのではないかと最近は考えていて、そのために授業中にあれこれ行っていることを紹介させていただきました。



 久しぶりの発表だったので時間配分などうまく行かなかったところもありましたが、先生方がパートナーになった方と笑顔で活動してくださっていたので嬉しかったです。その後、一人の先生に「来てよかった」と言っていただいたのでほっとしました。(発表をした時に反応を頂くことがあんまりないので・・・・)



 生徒にとって居心地のいい授業を作ることが、実はいろいろな活動を機能させる前提条件なんだと気付いたことが私にとっての転機でした。よく、研修なんかに行って「生徒の気持ちが分かった」などと言うことがありますが、それは「ずっと座っている大変さ」とかだけじゃなくて、「心的距離があまり近くない人と一緒に何かをすることの大変さ」もかなり大きいと思っています。(私自身がそうだからかな?)そんな大変さを少しでも軽くして、学校で英語を学ぶ醍醐味を生徒が実感してくれるといいなと思っています。

明日に向けて

 いよいよ明日が発表の日です。冒頭に何を入れようか、模擬授業でどの部分を体験してもらおうか考えていますが、わくわくしてきました。こじんまりとした会になりそうなので、是非参加される先生方の意見や実践例も聞かせていただけるような場にできるといいなぁと思っています。


 久しぶりに前任校の授業を脳内で再現して、懐かしい気持ちになりました。あの時の生徒を思い出しながら、「受験のため」ではない英語を勉強している生徒への授業をしようと思います。

進学校あるある?

 この学校で一番気になることは各教科からの課題の多さと無理な文武両道だと思う。特に数学の課題が大変多いようで、生徒もこなすのに精一杯のようだ。さらにその課題で提出点なるものがつけられるので、点数に直結しない授業関連の課題は後回しになるのも頷ける。何を置いても国公立大という命題があるようで、そのことが「まずは数学」という流れを強めているのかもしれないなぁと思う。私立はお金がかかるので簡単にはできないのだろうけど、私大を狙って集中的に勉強したらもっと別の結果が出ることも考えられるのに、などと柄にも無く大学受験について思いを巡らせる日々だ。



 異動していきなり3年に所属したこともあり、未知の世界に放り込まれた感じ。同じことの繰り返しをしたくなくて異動希望を出したのだから本望と言うべきか。こうでもしないと自主的に学ばない私だからなぁ。(思うところはたくさんあるけど・・・)

進学校とは?

 新しい学校に異動しました。9割以上の生徒が大学進学を希望する学校で、いわゆる「進学校」として位置づけられている学校です。宿題をちゃんとやってくるとか定期試験前に勉強するといったことを前の学校で何度も生徒に伝えてきましたが、この学校では必要ないんだろうなぁと、今思えば勝手に決めつけていました。


 それが4月から思い込みを覆されることばかり・・・・。気がつけば、授業中に生徒にかける言葉が前の学校とほとんど変わりませんでした。もちろん授業の準備としての宿題が後回しになる理由は前の学校の生徒とは違っているので、異常な量の課題に追われている彼らを一概に責められないのですが・・・・。


 勉強に関して自負がある彼らにどこまで働きかけるべきか手探りの日々です。基本、素直で真面目な生徒なんだけどね。

セミナー+2年経ってました・・。

 ブログに書いている内容が1年前とほぼ同じだなぁ、結局同じことしかできてないってこと?などと考えてしまって更新できずにいましたが、なんと最後の更新から約2年が過ぎていました。

 
 そんなに長いこと放置していたつもりはなかったので、正直ビックリしてます。でもこの2年で起きたことを思い返してみるといろいろあったので、本当に2年が過ぎたんだなと・・・・。


 この2年間で起きたことと言えば異動して、いわゆる進学校で勤務していること。前の学校との(指導に関して)あまりの変わらなさにショックを受けている毎日です。それからちょっと大きな病気になって手術を受けました。早く見つかったので今のところ大丈夫だけど、不安な気持ちをいつもどこかに抱えているけど、見ないようにしているって感じです。このことがあってから、将来についての野望みたいなものを真剣に考えるようになりました。


 そんな矢先にセミナーでの講師を依頼されました。前述のとおり、新しい学校でもがいている最中だし体も心配だし、という状態でしたが、以前に行った発表を担当の方がビデオでご覧になった上での依頼だったので引き受けることにしました。その発表の内容をもう一度お願いしたいとのことだったので、このブログの内容から分かるように、同じことを毎年地道にやっていることをお話ししようと思います。10/8に東京の神田で行います。(2年ぶりの更新を奇跡的に目にした方の中で私の話を聞いてみたい方がどのくらいいらっしゃるか甚だ疑問ですが)


 では不定期になると思いますが、進学校で日々考えていることなどを更新していきますので、もしよかったらお寄りください。