Quality or Quantity, That is a question.

 学校が始動した途端、連日暑い日が続いていて、生活リズムが狂った生徒そして私自身もものすごく疲れています。今の勤務校は(たぶん電気代削減の方法なんだろうけど)冷房を入れたいときは逐一事務室に電話を入れて、そこから遠隔操作をしてもらわないと冷房が入らない仕組みなんです。設定温度も遠隔操作されるので、とても暑い日は微妙に生ぬるい状態にしかならず・・。。でも冷房のオフだけは教室側でできるという、ちょっとしたコメディな環境です。



 そんな状態でも一生懸命勉強に向かっている生徒を見て思うことがあるのですが、学校や塾そして予備校でも結局「理解」までしか担保できていないような気がします。でも何か身に付けるときには、それと同じくらいの時間や労力を「定着」に費やさないと、せっかく理解したものが消えて行ってしまうのではないでしょうか。そしてその大事な「定着」の部分を、生徒に丸投げしてしまっていることが多いような気がします。「ここ大事だから復習しておいてね」なんて簡単に言ってしまうのですが、それを確実にさせるのも教師の役目なんじゃないか、と反省しています。



 そして、「定着」まで面倒を見てあげられない理由は、もしかしたら「全部カバーするためには時間がない」と教師が思い込んでいることかもしれません。まぁその気持ちも分かるのですが、英語に関しては、あやふやなものをいっぱい持っている状態よりも、量は劣るかもしれないけど確実に使えるものを持っている状態の方がいいんじゃないかなぁと思うわけです。


 「とにかく量をこなす」という言葉が飛び交っている今の職場ですが、こういう考えの人もまぁなんとか生きていけるゆるさがあるのが救いではあります。あ、そうか、量より質を取るって教師側の責任が重くなるわけか。だからそういう・・・・。じゃあ私にその覚悟はあるのか?そして、やっぱり量をこなせないと不安に思うだろう生徒の気持ちをくみ取る努力が私にできるのか?


また明日から頑張ります。涼しくなるといいなぁ。