課外

 課外はホントに苦手だ。その理由は何かなと考えてみると、まず生徒と私の間に微妙な距離があることが一番だと思う。授業と違って希望者対象の課外だったりすると初めましてな生徒が数名混じっていることも多い。また、定期的に開講されていないことも多いので、前回から日が経っていてやっぱり微妙な距離感になる。それでも課外は避けては通れないので、この夏はとにかくいつも通りにやってみることにした。


 生徒を名簿順に座らせてから、英語の授業を「英語力をつけるために」受ける方法について話した。進学校とはいえ、休み中に授業を受けるのはしんどいと思っている生徒も普通にいる。それでもちゃんと学校に来たのだから、力がつく意味がある授業にしませんか?と投げるところから始めた。そしてそのためには自ら動くことが不可欠であること、つまり動画での学習ではできないことをやるのが大切であり、そのためにLearning Partnerの存在がMustであると続けた。ここまでだいぶ時間をとってしまったが、生徒は(いろいろ思うところはあるだろうけど)積極的にパートナーと関わろうとしてくれた。課外だからこそ、改めてこういう話もできるかなと思った。

 
 2日間計6時間の課外を終えて最後に感想を書いてもらった。結果としてはおおむね生徒の英語力アップに貢献できたようだった。自分の英語力がついたと感じる瞬間が何度かあったと答えた生徒もいたし、勉強方法に悩んでいた生徒がこれからこの方法でやってみたいと答えてくれるなど、それぞれの生徒に何らかのものが残ったようだった。(こういうアンケートは無記名であっても鵜呑みにできないものだけれども)


 でも他の教室の様子を見ると基本的に先生がひたすら話をしていて、生徒は黙って聞いているか板書を写しているか、または問題を解いているかのどれかだ。私だけ違ったことをしているようで、そうはいっても不安になる。生徒の英語力が伸びればいいんだ!と余裕でいられたらいいのだけれど。そのためには私のやり方を貫いて、結果を出していくしかないんだろうなぁ。それまで気持ちが続くでしょうか・・・・。