Class 2014 Begins

 今年度の授業が始まった。所属学年は1年で、授業は1,2年生のみとなった。1年生の授業案を担当するのは3年ぶりだが、この学校の生徒を一回り教えた経験から3年前の内容を微調整して行く予定。

 
 早速、1年生の2ヶ月間で行っている中学校基本英文法の授業で、意味順を使った指導をしてもらうことにした。今まではドリル問題が解ければOKだったが、「問題が解ける+シンプルな和文を英文にすることができる」にしてみることにした。以前参加した英検の研修会で、「日本の生徒は英語ができないと思っていることが問題で、そのためにCan-Do Listを活用して「〜ができる」という実感を持って欲しい」と聞いたことから考えたものだ。でも実際には、様々な表現を「〜できる」というふうに区分分けしようとすると、とても多くの表現を網羅しなければならなくなることに気づいた。例えば「〜を使って依頼することができる」という区分だと、依頼する内容も多岐にわたるため語彙も習得していなければならない。だったら、場面よりも「目の前にある和文を英語で表現できる」ほうが生徒にとって「できた!」という実感を持ちやすいのではないかと考えた。そこで今回は以前から使っているドリル問題集の英文を日本語にしたものをプリントにまとめ、それを意味順ボックスを頼りに英文に直していく活動にした。担当している先生方には負担をおかけすることになるが、みな快く引き受けてくれた。さて、意味順をやることで生徒にどんな変化が起きるでしょうか。

 今日はどのクラスもオリエンテーションを行った。授業の始め方、挨拶の仕方、授業の約束事、Classroom Englishのペア練習、そして私の自己紹介を使ったクイズという流れ。宿題は授業に向けての意気込みを書いてきてもらうことと自己紹介を英文で書いてくること、にした。とにかく何度も、ペアで練習することやペアで発言する意義を話して、一人の生徒も辛い思いをしないように気を配った。それも杞憂だったかもしれないほど、男女のペアも礼儀正しく和気藹々と活動してくれた。まだネコをかぶっているのかもしれないけど、スタートとしては上出来だった。せっかく学ぶんだったら楽しくやった方が定着もいいので、みんなが協力してくれることを願っている。