マラソンと挙手

 私の勤務校では今月半ばに、約25キロを走る全校行事が予定されている。夏休みが明けてから体育では、生徒は長距離走の準備として毎回走っている。その後の授業と言ったら、そりゃもう大変。汗は流れ落ちるし、疲れ切って集中できない。そもそも着替えにいつも以上の時間がかかる。今日も早めに教室に行って、生徒達に着替えを促したり愚痴を聞いたりして徐々に授業に気持ちを向かせた。


 そんな状態で英語Ⅱは始まったが、なんとか授業中に生徒が寝るなんてことにならず進めることができた。やっぱりペアでいろいろ活動できると、勉強もそんなに苦にならないのかもしれない。やる気がない生徒達、という言葉には実はいろいろな意味が含まれているのかも・・・。


 2時間続きの英会話クラスは来週のShow & Tell に向けてのリハーサルを行った。全部で40名弱のクラスなので、どうやって全員に、2回教室の前に立って発表する機会を与えられるか考えた。今日は生徒を3グループに分けて、それぞれのグループから1名ずつ前に出て、その3人が同時に発表をする形にした。内容に触れる必要がないので、発表態度にのみ焦点をあてればいい。そうすることで、簡単にフィードバックも与えることができた。発表ごとにフィードバックをすると、他の生徒も聞いているので少しずつ全員が上手になっていった。2回目の練習の前に少し時間をあげて、作戦を練り直す作業をペアでさせた。他の発表者がやっていた方法を思い出して、発表の方法を工夫している様子も見られた。2回目は最後の確認として位置づけ、よりスムーズな発表を目指させた。今月中にも就職の面接に臨む生徒も多いクラスなので、姿勢や声の質・目線の配り方などが面接にも使えることを伝えて2回目終了。来週の発表が楽しみだけど、ほぼ全員の完成度が高いので評価には少し困っています・・・・。


英語ⅠはALTの自己紹介を使ってT.T.3クラス目。私も慣れている内容だし、ALTも大分英語がシンプルになってきた。今日の生徒たちは授業中に積極的に手を挙げるのでALTが感動していた。「誰にあてたらいいか迷っちゃうよ〜」だって!日本に来てずっと反応の薄い日本の生徒たちに戸惑っていたようだったから、余計にうれしかったみたい。私もうれしかった。