和訳+会心ではない出来

 英語Ⅰは生徒の本文訳をモデルとして使って模範解答作りをした。2日前に全員の訳を回収して読んでみたのだが、色々な発見があった。まず意外とWhen節の訳が分かっていなかった。When he played 〜,
の部分が「彼はその時〜をした。」となっていて文が終了しているものが2,3あった。また野球の話なのだが、playを「遊ぶ」と訳している生徒も数名いた。また、難易度の高い分野になるが、かなりの生徒が現在時制の文と過去時制の文を適当に読んでいるのか、時制が自分勝手に使われている。さらに1つの話の中で「です・ます」調と「だ・である」調が混ざっている生徒も多かった。


 今回訳をさせてみたことで、必要な情報を取ることは慣れているようだが、実はしっかり構造を把握できていない可能性が見えてきた。話をまとめて訳させたことで、訳に一貫性を持たせることについてあまり意識が向いていない傾向を知ることができた。今日の活動を通して、文と文のつながりを考えれば接続詞の意味をとることができることに気づいてもらえたのではないかと思う。これからも授業内の活動として和訳を取り入れてみよう。試験に出すと悪影響を及ぼす可能性もあるので、和訳は授業内活動として位置づけるべきだと思う。これまで和訳を避けてきたこともあったが、その有用性を無視してはもったいないと思う。


 Writingではas 〜 as にはさまれた名詞の扱いに苦労する生徒が多かったので、as 〜 asの両端に注目させてみた。そうすると、日本の農家と魚が比較されていたり、米の生産量と日本が比較されていたりするなど面白い発見があった。そのおかしさに気づいてくれたみたいなので良かった。最後に「お金と同じくらい大切なものってみんなにとって何?」と振ってみた。時間切れとなり答えを聞けなかったが、私から最後に「お金も大事だけど・・・・・、やっぱお金が一番かな?」と答えて終了。やたらとうけてくれた。


 午後の英語Ⅱはspeaking test。出来があまりよろしくなくて私は不満だった。もっと真剣に取り組むように働きかける必要があったのかも・・・・・。2年の後半になって、試験そのものに意味を見出せない生徒も多くなっている。進学を目指す生徒が多い学校ではありえないことかもしれないけど、ここでは「試験だから勉強する」は一般常識ではない。