いろいろな視点

 2コマ連続のWritingは単語テストの後、Journal Writing その2の説明。ALTからの指示を聞いたあと、ペアで言われた内容を確認させる。英語での指示に不安そうだった生徒もパートナーと確認すると笑顔になっていた。次に次のレッスンの文法である比較級、最上級を思い出させる。指示した内容の英文を口頭で作らせて形式を振り返らせる。今回は、例文の聞き取りをまったく文字情報なしでやらせてみた。同じ英文を何度も聞かせるが、まずは国の名前、キーワード、その意味、最後は全体としてどんな内容なのか、少しずつ焦点を変えて聞かせた。穴埋めよりも実践的な聞き取りに近い練習ができるので、これからも使ってみたい。こうして全員で同じラインに立ったところで教科書の問題演習。できた生徒から答えを配って答え合わせ。数名の生徒が、one of +最上級の形に戸惑った様子だったが、それ以外は問題なし。最後の時間で聞き取らせた例文から仮定法過去の公式をまとめさせて終了。


 次の時間は新人さんの授業を参観。とても落ち着いて授業が進められるようになっている。生徒にもよく目を配ることができている。この授業参観で私自身も多くのことを発見させてもらっている。今日の発見は、生徒目線で活動の種類を見る必要性だ。具体的には、今日の授業のある場面で、本文読解が終わったところで音読させるための発音確認を行っていた。フォーカスから見れば2つのまったく違う内容に見えるが、生徒の活動はどちらも基本的に「聞いて書く」ものになっていた。なのでこの約20分間は生徒にとって連続した20分間ということになっていた。自然、生徒の集中力は下がっていきちょっとテンポの良くない授業になってしまった。私の授業でも同じことをしている可能性がある。仮に10分とか5分ごとに活動を変えているつもりでも、生徒の活動の種類に目を向けると違ったことになることもある。気をつけようっと。


 次の英語Ⅱでは奇しくも同じパートの授業だった。本文読解をあまり深く行わずscanningをメインにしようと思っていたのだが、結局中途半端に深入りしてしまって微妙な授業に終わってしまった。反省です。それにしてもこの教科書は本文がめちゃくちゃだ。まるで使える語彙が厳しく決まっている中学校検定教科書のような無理のある英文のよう。この教科書からは、写真を入れたくて英文を入れるスペースを少なくした結果の英文、という印象を受ける。じゃあ、その写真がそんなに重要かというと残念ながらそんなに必要ない。採択を決めた時そんなところまで見ていなかった。こんな視点が必要だったなんて・・・・・。もっと勉強しなくちゃ。