TK feedback 19

 英語Ⅰでは中学校英文法の復習レッスン。まずペアで間違いが無いか確認させるところから始めた。間違いが無くてパーフェクトだったらポイントになる、とあってパートナーといろいろ話をしている様子だった。「パートナーからの指摘を受けて変更した部分はあとで分かるようにマークしておく」とか「二人で納得して変更するためには、二人で話し合いをしっかりしなければならない」とか声かけを適宜しながら進めた。机間巡視をするとそれでも間違っているところが見つかるので、全体を止めて危険箇所について注意を向けさせるようにする。そこで気づきが生まれることで、自力で解いた時に間違いに気づけるようになってほしいと思っている。しっかりペアで答えを作らせた後で、ようやく正答を配布して各自チェックさせる。この丸付けにおいても、自力では間違いに気づかない生徒がいる。そんな生徒でもパートナーが間違いに気づくことで教えられることもある。私の目の届かないところをフォローしてくれるのが、このペア活動の良さだと思う。最後に、多くの生徒が間違った箇所だけを取り上げて解説をして終了。あとは個人レベルで問題に挑戦させて、個人的にフォローしていくつもり。


 Writingでも、ペアでパーフェクトな解答を作らせながら間違いポイントを指摘していく。こうすると解説を聞く態度が、受身ではなく聞きたいから聞く態度になる。自信ありそうな生徒が正答を見て間違いに気づいたときの悔しそうな顔をしていた。これで同じ間違いをする可能性は低くなったんじゃないかな。


昼休みは単語テストの追試。


 午後の1コマはT.T.だったが、情報を詰め込みすぎていて生徒がついていけなくなる場面が多々あった。建て直しをする方法について助言をする。人というものは、いろいろ余計な情報をつい口に出してしまうものだが、外国語の授業においては極力発する情報はシンプルにした方がいいと思う。そういう点において、初学者に対する授業は「熟練したネイティブスピーカー」または「シンプルな表現ができるノンネイティブスピーカー」が適していると思う。多すぎる情報は学習者を混乱させるだけなんだけど・・・・。


 放課後は暗唱部門に出る生徒の指導で1時間以上かかった。発音は抜群に良いんだけどなかなか先に進まない。あと1ヶ月!お互いにがんばろう!


今日のコメントは、

“以前、困難校に勤務していた頃を思い出しました。こちらが想像している以上に、英語は生徒にとって難解なもので、ここまで下りてやってようやく受け入れられるレベルになるんですよね。実際、生徒とのやり取りに苦労なさった末に、これだけの方法を考え出したのでしょう。とても参考になりました。”


 確かに高校生としては簡単すぎるように思われる内容だったかもしれない。和訳をあらかじめ載せてあったり、あまり文法事項に深く触れずに読解を終えたりしたり、なるべくしつこくならないようにしてある。でも、この授業のやり方は難易度を変えることができるので、いわゆる普通高でもできると思っている。どんなレベルの生徒であっても、英文を通してやり取りができるように工夫していきたい。