指名しません

 今日は午前中ずっと養護学校との交流会の引率だった。授業はALTにお願いして単独でWriting授業をしてもらった。帰ってから聞くととてもスムーズに進んだらしい。よかった!
昼休みにスピーチコンテスト選考会に出る生徒の発音指導。彼女は音楽をやっているのでリズム感が良いので聞いてまねするのが上手だ。当日までに発音はすごく上達すると思う。暗記ができるかどうか、が鍵になりそう・・・・。


 午後の空き時間に初任者の先生と授業のふりかえり。その中で前時の内容を振り返らせる方法として、生徒とやりとりをしながらさせることを思いついた。また、本文の解説を受身で聞かせないために、解説を始める前に最後に聞く質問をあらかじめ伝えておく方法を考えついた。そうすれば、教師が余計な発問をして脱線することがなくなるし、生徒も答えを探しながら解説を聞ける。アドバイスをする立場なのに、かえって話をすることで自分の授業に使えるアイディアが思いつく。教科指導員になってよかった。あ、もちろん上記のことは皆さん既にやっていることだろうから、ここに書くのはちょっとみっともないんだけど・・・。


 放課後はESSのインタビュー日本語訳を手伝う。今日みんなで考えたのは “〜required a lot of will power”だった。「精神力が必要でした」も悪くなかったが、最後に「意志の強さが必要でした」を思いついて採用となった。この活動を通して、生徒も私もいろいろな発見ができた。


 昨日撮った授業のビデオを見直してみて、私の英語の読み方が気になった。時間が無いというあせりからなのか、あまり口をはっきり開けて発音していない。これから気をつけたい。

 それから、昨夜友人から授業のやり方についてメールをもらい、その回答を書いている時に気がついたことがあった。それはペアワークについてだった。その利点について考えてみたら、なんとここ何年も授業中に生徒を指名して答えさせていないことが分かった。私の質問に答えるときは、必ず生徒が手を挙げているので指名することはまったく必要ない。初任者だった頃、とにかく発問が嫌だった。それは誰に当てれば答えてくれるかguessing gameのようだったし、当てても「分かりません」と言われて凍ってしまうこともよくあった。それに、その頃の生徒は当てられるのが嫌で皆下を向いていたなぁと思い出した。今は手を挙げていなければ指されることがないので全員が顔を上げて目を合わせてくれる。教室の中が明るく感じられるのはそのせいかもしれない。その証拠に、発問がうまくできずまたペアワークがあまり成立していないWritingのクラスは、何人かの生徒は下を向いていてちょっと暗い雰囲気だ。ペアワークって本当にすごい。(もちろん、万能薬ではないけど。)