新しい視点

今日は午前中に授業を3コマ行って午後は県の英語部会の研修会を聞きに行った。

 午前中の英語Ⅱでは、今回初めてレッスンを読み進める前にパワーポイントでスライドを見せてみることにした。きっかけはある教科書のPRに「付属資料として背景知識のビデオ」がついていると書いてあったことだ。面白そうだと思って見るとその値段の高さに驚き、じゃあ自前で作ってしまえと考えた。


 一説によれば、本文を文字で見せる前に、キーワードと画像、そして音声だけで概要を取らせてみると良いらしい。また、読み進める前だからこそレッスンの内容に興味があるので、1レッスン分の音声を聞かせてもついてこれる。さらにパワーポイントにすることで、ただ音声を聞き続けるよりも概要を把握しやすくなる。本当は音声だけでやりたかったのだが、さすがに視覚的なヘルプが必要だと判断した。このレッスンが終わるころもう一度見せて(聞かせて?)理解度の伸びを実感させたい。また生徒の反応も調べてみたい。


 午後の研修会では2名の先生の発表があった。一人は初任者だった時の先輩の先生、もう一人は前任校で一緒に働いた同期の先生。二人ともいろいろな改革をしていて、さらにそれを英語科全体を巻き込む形で行っている。いろいろとアイディアを出したりすることは私もよくやっているが、それをシステム化して全員で共有するところまでやる気がしなかった。面倒だという顔をされたり説明にいちいち歩くのが正直大変だからだ。そうか、私に欠けている視点は「この学校の生徒を良くしたい」というものかもしれない。どちらかといえば「自分が担当している生徒を良くしたい」と思っているから、手間をかけてまで全体に対してアクションを起こさないのだろう。そんな卑小な考えではなくもっと大きな志を持つべきなんだろうなぁ。でも誰も求めていない中で実行するって勇気も労力も要る。でも、今日の2人の発表を聞いて私も挑戦したくなった。