研修開始&ライティングの教科書

 今日は2コマを終えて、午後から10年研修の開講式へ。初日の今日は、いろいろな提出書類の説明や研修報告などを聞いたり、久しぶりに会う先生たちに挨拶をしたり、と忙しない感じだった。私は大学院に行っていたため、3年遅れての研修となりストレートで来た人たちに混ぜてもらう感じだった。これまでは行きたいセミナーに行っていろいろなことを学んできたが、今年1年間は与えられた研修をどう活かすかという新たな境地が求められそうだ。


 さて、先日ある教科書会社のサイトでおもしろいものを見つけた。それは2007年の記事なのでやっと見つけたといったところだが・・・。その連載記事はライティングの教科書を作る過程で行った、自然な英語表現についての英語ネイティブとのやりとりの様子が述べられている。その中で指摘されていることの中には、私も無意識に犯していた勘違いや間違いなども含まれていて、さらに勉強しないとダメだなぁと思わされた。

 しかし、その中で1点、腑に落ちないものがあった。それはrelaxという単語についての英語と日本語のずれについての内容だった。それを指摘した英語ネイティブの先生は、relaxとは緊張がやわらいだ状態を言うので、"what drink helps you relax?"という問いに対して、"coffee" とか"cola" といった答えは試験で間違いにするそうだ。カフェインが入っていればかえって興奮するし、これもとても欧米的な考え方だが、砂糖を取りすぎるとテンションが高くなるので意味を取り違えているというのだ。


 カフェインに関しては眠れなくなる人もいれば、私のように食後に飲んでもそのままコタツで寝てしまうような人もいる。また、砂糖を取りすぎるとテンションが高くなる、なんてことはアメリカに行って初めて聞いた。日本人とは体質が違うのか?それともそんな事実を私が知らなかっただけで一般的な日本人は知っているのか???


 つまり、ライティングの採点をしながら、同時に一般常識も測ってしまっているような気がした。そしてそれが背景としている文化が違うもの同士だと意外なずれが生じることもある。もちろん、お互いに違った考え方があることを理解しあっていれば、かえってとても良い異文化理解の場になるだろうが、一方的に自分の文化の考え方を適用してしまう危険性もある。"coffee" や"cola" と答えて×をもらった生徒たちはどうしたのだろうか・・・・。

 まとまりが無い話になってしまったけど、ライティングって奥が深いしもっと多くの発見がありそう。なのに、見本で届いている『英語表現』の教科書の不甲斐ないこと・・・・。これが学校現場の実態なのでしょう。