商業英語

 1年のクラス1つ目はワークブックの問題の答え合わせ。いつも模範解答を印刷して配布し、各自で答え合わせをさせている。いちいち答えを板書する(させる)時間がもったいないし、もし日本語のディクテーションになってしまったらもっと意味がない。時間を短縮させて、ワークブックで問われている問題の理解度を図れる・試せるような発問をする時間を作っている。答えを見れば分かる、という部分もかなりあるので、すべてを解説しないようにしている。座学に耐えられるように生徒を鍛えるのも学校の授業の役目かもしれないけれど、そんな我慢比べは私にはできない。いかに我慢させずに、積極的に授業に臨ませるかを考えたほうが楽しい。


 空き時間で来年度の進学者対応クラスの授業内容について、商業科の先生たちと意見交換を行った。そこで初めて、商業英語の教科書を見た。おもしろい!OCの教科書よりよっぽど興味深い。あまり多く出回らないのでお金をかけられないのか、印刷は白黒だし使われている写真も時代を感じるものだ。でも内容はかなり実践的で将来仕事で使えそうだ。そもそも、OCで高校生の日常生活をベースにした内容を学んでも、将来使う英語はビジネスの場だったりする。学習者の身近な内容を扱うことも必要だが、かえって現実で使わないシチュエーションだったりするのかもしれない。もうすぐなくなるOCだが、ここに来て根本的な問いに気づかせてくれた。