Teacher Training

 暑いなか、センター試験の長文を使った解説(もう4回目)を行い、午後に英語の授業を一コマ。不規則変化動詞の発音を確認し、教科書付属のワークブックの答え合わせを各自でさせた。ひとつひとつ答えを確認する時間もなかったこともあるが、基本的に答え合わせは自分でやってもらうことにしている。正答が分かった上で必要なところを全員で確認するほうが、メリハリもついて生徒も集中しやすい。今日扱ったところは、同じ文型の文を探す問題。説明をさらっと行って、すぐにパートナーに同じ解説をさせてみた。よく聞いていなくてしどろもどろになる生徒や、二人で記憶をすり合わせて説明を作っていくペアなどいろいろいた。共通して言えたのが、確信を持って説明できない、という感覚だった。そこで、もう一度説明を聞かせてみた。そうすると、生徒は「こう言えばよかったんだ」「こういうことを言いたかったんだ」という顔でうなずいていた。一度で分からせようとするより、どこがあいまいなのか自覚させてからもう一度聞かせると、すっと理解が進むように思う。その後、ダメ押しで、個人で解説をワークに書き込ませて終了。文型は目くじら立てて教え込む内容ではないが、その理解にいたる手順はいろいろと応用できるので、今回はいい機会だった。

 空き時間で、明日のOC授業のビデオ撮りの準備をする。新しくくるALTにとって何を一番見たいか考えながら、カメラの場所を決めた。ALTと話す中で、授業案の作り方がとにかくわからなくて困った、と知り、東京でのプレゼンテーションでその内容は必ず入れることにした。でも、私だって教員になりたての頃は、誰も教えてくれなかったよ、というと大学で学んだんじゃないの?と驚かれた。専攻は英文学で正式なトレーニングはあまり受けていないことやそういう先生は日本にいっぱいいることを教える。彼の国では大学卒業後、1年間教職の勉強をしてから教員になるそうだ。そこまでできたらいいよなぁ。でも、トレーニングを受けていないことが、私自身のモチベーションになっていて、アメリカの大学院での勉強にまでつながったと思えば、英文科卒業も悪くなかったかな。