ALCのセミナーにて

アルクセミナーに1日参加した。とても刺激になる内容で、また授業改善をしたくなった。今日の内容でなるほどと思ったことを少しだけ書き留めておこう。

田尻先生
 リーダー不在を認識させられた今回の震災。リーダーの育成も授業の目的になのではないだろうか。教育実習生に対しては、教員が向いているかどうかを考えたくて実習に来ている。「教員になるつもりがないのか」などと言うのは意味がない。望ましい社会人の育成という観点から指導すべき(してほしい)。他にもあったけど今日はここまで。

リスニング指導
 英検などの直前に行うのではなく長期的に訓練していくべき。いろいろな先生に話をうかがって、問題の解き方を指導するのではなく全文がしっかり把握できるように聞く練習をさせることが大切だと思った。その結果問題が解けるようになるような指導をしていく。実は模試の長文を使った授業のやり方に悩んでいたが、このことは模試対策授業であっても当てはまる。答えの探し方ではなく、全文を理解できるよう指導していき、その結果問題が解けるようにしていくのが本当ではないだろうか。アメリカで一緒にTESOLを勉強したアメリカ人の友人はよくこう言う。「scanningの仕方を教えるほうが実用的で、日本のような一語一句読んでいくのは役に立たない」そう言われるたびに違うと思っていた。「必要な情報を探すにはどうしたらいいか」が分かるには、実は全文をある程度読めている必要がある。その前提から考えるとどうしてもそう見えてしまうのかもしれない。教員がすべきことは、全文を読み通す力をつけさせ、さらにそのスピードを速くさせることだと思う。

セミナー後、懇親会に初めて参加してみた。知らない人しかいない状況で少し不安だったが、やはりみな同じ英語の先生たちだ。すぐに打ち解けることができた。ある私塾の先生と話をしたところ、「英語」イコール「お母さんを忙しくさせるもの」と同一視してしまい、お子さんは小さかった頃、英語を嫌っていたそうだ。私の学校に入ってくる生徒はほとんど英語嫌いだが、その原因はいろいろなものが考えられる。そのバリアを壊せるような授業をしていきたい。