眠れない授業

 昨日に引き続き2年生の授業。思ったよりペースが上がらない。急ぐのもよくないが他のパートとの進度が気になる。来週から読解が始まる。彼らの理解度や英語力が見えてくる内容なので楽しみである。16人しか見ていないが、どの生徒も前向きに授業に取り組んでくれる。辞書の話をした次の日、ある生徒がとっても古い辞書を持ってきてこれでもいいかと聞いてきた。試しにInternetをひいてみると載ってない(笑)。でも中学校の辞書の代わりに、より高校生向けのものを使おうと持ってきたその心意気がうれしかった。もちろん、その辞書を使ってもらうことにした。


 1年生の授業では、とにかく声に出して文法の復習を行う。辞書で調べさせたり、全体で練習したり、ペアで問題を出し合ったりさせた後、自分で静かにまとめる時間を作って、情報を頭の中に入れる作業を必ず行う。元気に活動した後の、この静かな時間。ペンを走らせる音だけが響くこの時間がとてもいい。静かだが彼らの脳内では活発な活動が行われているのを感じる。


 ある生徒が、「高校の英語の授業ってぜんぜん眠くなりません!」とうれしそうに言ってくれた。中学3年の時には手を挙げて発言することもまったくなかったとのこと。そして眠い授業の中、ただ教科書を眺めていたと言っていた。彼女が受けたかった授業を今提供できていることに喜びを感じる。活発な活動とそれを支える知識の定着をさらに目指していきたい。