リスニングテストについて

 新入生対象の学力試験が行われた。毎年思うのだが、この試験の結果はクラス分けの資料として使うだけで、どの分野が弱いのかといった検証のためにはほとんど使われていない。いわゆる幕の内的な試験問題なのだから、新入生の弱点や未習と思われる部分を見つけるいい材料だと思うのだが・・・。

 それからこの試験で行われたリスニングテストに一言。今年は地震計画停電の影響で実際に試験問題を英語科全員で協議することができなかった。前もってリスニングのスクリプトをもらえばよかったのだが、監督をしていて初めて問題を聞くことになった。

  まず、問題として成立していなかったことが問題だった。2人の会話が流れ、4つの絵の中から適したものを選ぶのだが、会話の後にクエスチョンがない。これじゃあ、何の絵を選べというのか。もちろん、生徒たちはそのあたりは察して答えるので問題にはならなかったのだが、ちょっとおかしいと思わないのかなぁ。それから、リスニングパートの始め方がなってなかった。試験開始5分後に放送が流れ始めるが、普通「リスニングテストを始めます。」と言ってから少し間をおくでしょう。そうしないと生徒は準備ができない。しかし今日のテストでは先の言葉があってすぐに「第1問」と始まってしまった!みんな同じ条件とはいえ、用意の早さを見たいのか?と疑いたくなる。担当者にもちろんあとで言ってみたが、心外といった風で困った。


 本当に見たい力を見ることができる試験にしましょうよ。そしてそれを事後の指導に活用しましょう!