比較の導入

 特別時間割は、英語は各クラスで8時間配当された。この8時間を使って中学校英文法の復習事項の最後、比較を扱うことにした。生徒は苦手にしている分野らしいし、これまでの授業で少し振ってみると見事に抜け落ちている様子がうかがえたからだ。


 まず導入として各担任の顔写真を使った「どっちが年上クイズ」を行う。顔写真を黒板に貼った時点で教室内になごやかな雰囲気が漂う。「比較」と聞いてうわ〜という顔をした生徒も楽しそうに答えてくれた。その後、Ambitiousという中学校英文法やり直し教材を使った基本の復習を行う。今年度の最初の2ヶ月をこれを使った復習に充てた。生徒には大変好評で、これまでの知識を再確認、または再発見することができたようだ。


 とはいえ、中学校での英文法の扱いが足りないと言う気持ちはまったくない。いきなり英文法のルール説明から始めるよりも、多くの例文を使ってその規則性に気付かせ、そして教師からの英文法の説明という順番がいいのでは、と考えている。そのためには、高校入学段階では英文法が明示的に示されていなくても仕方がないと思う。特に週3時間という現状では。高校で中学校の英文法を復習すると、「高校の先生の方が分かりやすい」と思う生徒がいるが、いいとこ取りをしているようで中学校の先生に悪いなぁと思ってしまうことがある・・・。


 今日は、ポイントの説明をペアで行わせ、基本例文を覚えてくることを宿題にして終了。