定期試験とは 2

 さて、テスト後の活動は採点ミスがないか生徒にチェックさせることはもちろん必要だが、それと同時に今回できなかったことをできるようにして次に進む、ということもかなり大事である。生徒には「今回できなかったことをそのままにして次に進んだら、いつそのできなかったことができるようになるの?」と問いかけ、できなかったことはその場で理解して正答できるようにテスト返却時の授業内容を考える。

 すべての問題をもう一度やり直して再テストを行って、などとやりたいところだが、進度の関係もあり1時間でできる部分にとどめている。そのため、最も今後に活かせる問題を厳選して授業内で扱う。今回のテスト返却の授業では、ある生徒が解き直しを行ううちに「なんだか簡単な問題に見えてきた。」と言っていた。ヒントを聞いてパートナーと解いていくことで、自分で出した答えが次々にあたるので、そんな言葉が出た。もちろん次の試験で自力で解けるかはまた違ってくると思うが、正答へのたどり着き方を体験させることはできたと思う。解説のみという授業をほとんどしていないのは、結局生徒が自分で経験したかどうかが最重要だと考えているからだ。少しでも前向きな気持ちで英語学習に取り組ませたい。それもだましだましではなく、ひとつひとつのハードルを自力で越えていく楽しさを糧にして。