読みの順番

 Reading は前回の反省を活かして、2点授業の流れを変えてみた。まずは全体を見通す活動を最初に入れたことだ。時間内に本文を日本語に口頭で直す活動を入れて概要を把握させてみた。ペアで行うので、声に出して内容をとっていく過程が把握でき、また分からないところをパートナーに助けてもらえるので負担が少ない様子だった。最後の文までたどり着いたペアから座ってよいことにすると、意味の分からない文にこだわり過ぎないようになる。思い切って読み飛ばす訓練にもなった。座ったペアには、「どうしても気になった単語を調べてもいいよ。」と伝え、おのおのが自分の必然性から辞書を引き始めた。「なんだ、そういうことか」と声をあげる生徒もいた。しかしまだこの段階では自分たちの読みが正しいのか不安を持っている。そこで精読用のプリントを配布し、しっかり読む活動を入れる。読みながら、少しずつ靄が晴れていくような感覚を持ってくれれば成功。


 ここでの改善点は、しっかり読み込んでほしいところに時間をかけられるようなペース配分を心がけたことだ。ということは、それ以外のところは私がさらっと意味を日本語でとる方法にした。日本語を効果的に使うことで、英文の理解が深まっているように感じられた。本当に英語で読解活動をすすめることってできるのかな?もっと多くの実践を学べば見えてくるのかな・・・。今日は音読まで時間をとることができたので、テンポよくすすめられたと思う。

 英語Ⅰも前回の反省を活かして、全体を読み通す活動を始めに入れてみた。すると、英文のおかしい部分にまで気づいた生徒がいた。扱っている内容が「英語の名前」についてのレッスンなのだが、名字を使うようになった経緯が???なのだ。「親子で同じ名前を使っていた場合、区別するために“〜の息子”という表現を使うようになった。」とあるのだが、そもそも同じ名前を使う理由が分からない。説得力がないような気がするのは気のせいでしょうか。


 とにかく、最初の読みでそこまで到達した状態で精読開始。前回よりも場面設定はよりクリアになったみたいだ。この方法を午後の英語Ⅰでも使って、1時間がよりまとまりのあるものになった。これでしばらくやってみよう。今週最後の授業でちょっと光が見えてよかった。