日本英文学会(1)

 5/26(日)に仙台で開かれた「日本英文学会」にて、現役の中高英語教師と大学教授によるシンポジウムが開催されました。

内容は、

「文学出身」の英語教員が語る「近代英語教育」への違和感
  ―大学英文学教育は中高英語教員に何ができるか―

発表者
司会・講師(1) 柳瀬 陽介先生(広島大学教授)


講師(2) 佐藤 綾子先生(山口大学教育学部附属山口中学校教諭)


講師(3) 和田 玲先生(順天中学校・高等学校教諭)


講師(4) 組田 幸一郎先生(千葉県立成田国際高等学校教諭)


講師(5) 鈴木 章能先生(甲南女子大学教授)





 仙台に実家があるとはいえ、ローカル線+新幹線を使ってはるばる仙台に行くのは少し躊躇しました。そんな時に授業で、生徒がまさに「言外の意味が理解できずフリーズする」瞬間がありました。そんなに複雑なレトリックでもなかったので、正直戸惑いました。そして、それをどう導くべきか全く分からない自分に気づかされました。なので、両親に会いがてら、他の先生はどうしているのか?そもそもそれって問題視されているのか?といったことが知りたい一心で仙台行を決めました。


 結果、思い切って参加して本当に良かったです。発表者の先生方と直接お話をする機会が持てたこともあり、大変充実した2日間になりました。



では、その内容と感想です。



 まず「学会」でこういった形式のシンポジウムが開かれることはかなり珍しいようでした。冒頭に司会の柳瀬先生が、「今日の発表者はいつもとは異なった語り口をすると思いますが、ぜひ異文化コミュニケーションと位置付けて聞いていただきたい。」と話されました。確かに他の会場での発表はいかにも「文学」。それでも参加者はほとんどが大学関係のようで、中高の現場に関心を持ってくれている人もいるんだなと思いました。



 それぞれの先生方が20分ずつ話し、休憩時間に質問を書いた紙を集め、その内容に答える形で質疑応答がありました。発表の内容は詳しく書きませんが、とにかく発表者の所属している校種(中学・高校・大学)それぞれで見事に話すスピードが違いました。日頃対象としている生徒の実態に合わせた語り口やスピードを、私たちは無意識に使っているんですね。大学の先生のお話を聞きながら、大学の講義ってこんなに大量の情報が伝達される場だったんだ、と目を丸くしてしまいました。



 長くなったので、感想は明日にします。丸つけしなきゃ。