入試の採点

入試の採点を行った。今年も英作文のパートを担当した。

 去年の感想 http://d.hatena.ne.jp/minfogcity/20110304 を読んでみると、基本路線は変わっていない。今日も文法上間違っている英文に何度もOKを出す羽目になった。

 今年はさらに設問自体に疑問を持った。去年と同様、長文問題の最後の設問として5文以上の英作文が課せられている。自然、長文で使われている表現をそっくり使えば英借文として解答できてしまう。例えば、文中の表現から1語のみ変えただけの英文はOKになってしまう。そこにオリジナリティは重要ではないどころか、必要でもない。いっそのこと、長文と切り離して設問を作ってくれればいいのに。さらに、ただ情報を羅列しただけの英作文であっても点数は取れる。まとまった英文を書くということは、そういうことではないと思うんだけどなぁ。とにかく、こういった現場からの声はまったく届かないのだろうか。少しずつ改良していけばかなり良問になっていくと思うんだけど・・・・。


 今年のリスニングは、アメリカンアクセントの男性とかなりブリティッシュアクセントの強い女性の会話だった。この近隣の中学生たちにとって馴染みのあるアクセントだったのだろうか・・・と感じてしまう。いろいろなアクセントに慣れさせるという最近の傾向なのか、または単に県所属のALTが彼らだったというだけかもしれない。まあそれにしてもリスニングの出来はまずまずで、ここが大きな得点源になっている生徒もかなりいた。中学校ではどんな風にリスニングを指導しているのかな?




 今週の日曜日に「ELEC同友会ライティング部会公開研究会」に行きます。アメリカでエッセイライティングに出会ってから、日本のライティングの指導についていろいろと考えています。どちらかといえば日本の国語教育の不思議さが一番の関心事です。世界の人に通じる論理展開の仕方を、ライティングの授業でどのように教えていけるかを個人的に研究中です。ライティング指導の大家の皆さんのお話からヒントを頂きたいと思っています。