テスト返却って

 3年のテスト返却を行った。平均70点の出来に落ち着き少し安堵している。飛び込みの学年でさらに2年からの継続履修の生徒たちなので、彼らの力をなかなか図りかねていたが、徐々に彼らの様子が見えてきた。結局希望制なので、生徒たちの英語力にはとても大きな差がある。とてもよく出来る生徒にもチャレンジングであり、なおかつ理解がおぼつかない生徒にも取り組めば成果がでる内容にすることが必要である。少し方向性が見えたように思う。

 1年生では中学校の英文法基礎がテスト範囲だったがおおむね良好だった。Do/Doesの使い分けもかなりできていた。もちろん、どうしてもbe動詞を使いたがる生徒も一定数いるが、時間をかけて理解させていくしかないだろう。返却時には、いつもどおりまず全員で模範解答を作ることから始める。以前はグループで作らせていたが、理解もせずにメンバーに答えを教えてもらうだけの生徒もいたので、現在はペアでポイントをとらせる方式をとりながら全体で解説+正答を導き出すように行っている。点数しか見ない生徒に問題にもう一度目を向けさせることで、難しかったところを解く方法を体験させることができる。学びあいも発生するこの方法が今のところうまくいっているようだ。

ここでテスト返却についてひとこと。(前にも書いたかもしれないけど)テストについて、結局教員側も点数しか見ていないことが多いように思う。確かに点数も大事だが、同じくらい自分の教えた生徒がどのくらいどの部分ができているか、できていないか知ることができる機会だと思っている。それを見ずに答案を返却してはもったいないと思うのだが。また、返却時にやり方は違ってもみな解説をすると思う。そのときも、目の前にいる生徒の傾向を知らずに通り一遍の解説をしても効果は薄いのではないだろうか。それに生徒も興味を持って聞かないだろうし。そのためにも答案は返却前にじっくり分析したいと常々思っている。しかし、そういう風に考えている先生には今だに同じ職場では会ったことがない。生徒のほうを向くってそういうことじゃないのかなぁ。