プリントチェックについて

　試験前のファイルチェックの日。教員になりたての頃はプリントのチェックなどは試験明けに行っていたのだが、ある時、プリントも揃っていないし不備がある生徒のファイルを見て気付いた。これじゃあテスト勉強ができないんじゃないか、と。特に点数が振るわない生徒にこの傾向が見られ、とにかくテスト前に勉強道具が揃っているか確認しないと、テスト勉強どころではない。さてテスト勉強でもやるか、とプリントを見ても時すでに遅し。（前日だったりするからね・・・。）ということから、テスト前に必ずプリントをチェックするようになった。

　超進学校なんかじゃ必要ないことかもしれないが、この学校ではとにかく勉強して力をつけてもらうことが重要である。そのためには、「そんなことは生徒が自分でやるものだ」といった言葉はあまり意味を為さないと感じている。もちろんプリントに不備がある生徒が少し大変になるようにして、動機付けもしている。

　テスト前は、生徒たちをどこか試練の場へ送り出す気分。頑張って結果を出してもらいたい。そうすれば、努力したことが結果につながる実感をさらに持ってもらえるし、それが次の学習への強い動機付けとなる。

　ある生徒から「先生、プリントください」と言われた。その子は隣のクラスの生徒で、私は教えていない。理由を聞くと「先生のプリント評判いいんですよ」とのこと。そうか・・・。ちょっと複雑な気持ち。教員間の連携がとれていない証拠でもあるんだよね。とにかく同じ指導をすべきかが、毎年悩ましいところだ。